THE DENTAL OFFICE 志木駅前院

院内感染対策・滅菌へのこだわり ― 見えないところまで、清潔に

歯科の器具は使い回しではないか、院内は清潔かというご不安に。クラスB規格の高圧蒸気滅菌、できる範囲での使い捨て(ディスポーザブル)、標準予防策の徹底など、院内感染対策の考え方を、志木駅南口 徒歩2分の歯科医院がわかりやすくご説明します。土日も診療。

公開日: 2026-06-10 / 更新日: 2026-06-21 / 監修: 中村 彩華(院長)

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「歯医者で使う器具って、ちゃんと消毒されているのかな」「前の人が使ったものを、そのまま使い回していたら怖い」「口の中に入れるものだから、清潔かどうかが気になって、治療に集中できない」——歯科の治療では、お口の中に直接ふれる器具を使い、出血を伴う処置もあります。だからこそ、衛生面が気になるのは当然のことです。とはいえ、滅菌室や器具の処理は患者さんから見えにくく、「実際どうしているのか分からない」という不安につながりがちです。このページでは、当院が院内感染対策としてどのような考え方で器具を処理し、どのように清潔な環境を保っているのかを、できるだけ分かりやすくご説明します。安心して通っていただくための、見えない部分のお話です。

要点

ご不安な方へ、先に結論からお伝えします。

  • お口にふれる器具は、患者さんごとに洗浄・消毒・滅菌の手順を通してから使用しています。使い回しのまま次の方に使うことはしていません。
  • グローブ・紙コップ・エプロン・注射針など、使い捨て(ディスポーザブル)にできるものは、できる範囲で患者さんごとに新しいものを使うようにしています。
  • くり返し使う器具は、高圧蒸気で滅菌したうえで個包装し、診療の直前に開封する運用を基本としています。滅菌の規格としては、あらゆる形状の器具に対応するクラスB相当の高圧蒸気滅菌の考え方を重視しています。
  • 手指衛生や標準予防策(スタンダードプリコーション)を日々の診療で徹底し、診療台など手をふれる部分の消毒にも努めています。
  • 院内感染対策は診療の一部であり、そのために別途の費用をいただくことはありません。気になる点は、初めての方へもあわせてご覧いただくか、ご来院時にお尋ねください。

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なぜ院内感染対策が大切なのか ― 交差感染を防ぐという考え方

歯科の治療では、お口の中に器具を入れ、削る・抜く・歯ぐきにふれるなど、唾液や血液にふれる処置が日常的にあります。もし器具や環境の清潔が保たれていないと、ある患者さんのお口の中の細菌やウイルスが、器具や手指、診療台などを介して別の患者さんへ運ばれてしまう可能性があります。これを「交差感染(こうさかんせん)」といいます。院内感染対策とは、この交差感染が起こらないように、器具・手指・環境のそれぞれについて、清潔を保つしくみを整えることをいいます。

交差感染を防ぐうえで大切なのは、特別な処置のときだけでなく、ふだんの治療を含めたすべての場面で、同じ基準で清潔を保つことです。当院では、目に見える汚れがあるかどうかにかかわらず、すべての患者さんのお口の中には感染のもとになりうるものがある、という前提(標準予防策・後述)で器具と環境を扱っています。見えないところまで手を抜かないことが、結果として患者さんの安心につながると考えています。

クラスB滅菌とは ― あらゆる器具に対応する高圧蒸気滅菌

「滅菌」とは、器具に付着した細菌やウイルスを、芽胞(がほう/非常に死ににくい細菌の状態)まで含めて取り除く処理のことで、消毒よりもさらに徹底した処理を指します。歯科で広く用いられているのは、高圧の蒸気で加熱する「高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)」です。このオートクレーブには、ヨーロッパの規格である EN13060 で定められた処理の段階(クラス)があり、対応できる器具の範囲によって、クラスN・クラスS・クラスB に分けられています。

このうちクラスBは、空気をあらかじめ抜いてから蒸気を行きわたらせる方式で、内部が中空になった器具(歯を削るハンドピースなど)や、袋に包んだ器具、繊維状のものなど、複雑な形状のものまで蒸気を届かせることを目指した、もっとも対応範囲の広い段階とされています。一般的な歯科で使われることが多いクラスN・クラスSでは、中空の器具の内部までは蒸気が届きにくいとされており、その点でクラスBはより幅広い器具に対応できる考え方です。当院では、器具の種類に応じて、こうしたクラスB相当の高圧蒸気滅菌の考え方を重視し、お口にふれる器具の清潔を保つよう努めています。

(EN13060 や各クラスの説明は、一般的に知られている規格・分類の内容です。実際の処理は器具の形状や材質に応じて行います。)

器具ごとの洗浄・滅菌・個包装の管理

くり返し使う器具は、使ったあとそのまま戻すことはせず、決まった手順を通してから次の患者さんに使用します。当院では、おおむね次のような流れで器具を管理しています。

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    1. 洗浄

    使用した器具に付着した汚れ(血液・唾液・削りかすなど)を、まずていねいに洗い落とします。汚れが残ったままでは、そのあとの消毒・滅菌の効果が十分に届かないためです。

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    2. 消毒

    洗浄した器具を消毒し、細菌やウイルスの量を減らします。器具の材質や種類に応じた方法で処理します。

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    3. 滅菌(高圧蒸気滅菌)

    消毒した器具を高圧蒸気で滅菌します。器具の形状に応じて、中空の器具や包んだ器具にも蒸気が届くよう、クラスB相当の処理の考え方を重視しています。

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    4. 個包装・保管

    滅菌した器具は、ひとつずつ袋に入れて個包装し、清潔な状態で保管します。診療の直前に、患者さんの目の前で開封することを基本としています。封が閉じていることを確認していただけます。

このように、洗浄から滅菌・個包装までの手順を一つひとつ通すことで、お口にふれる器具が患者さんごとに清潔な状態で用意されるよう努めています。手間のかかる工程ですが、見えないところを省かないことを大切にしています。

使い捨て(ディスポーザブル)にできるものは使い捨てに

くり返し使う器具を滅菌するのとあわせて、はじめから使い捨て(ディスポーザブル)にできるものは、できる範囲で患者さんごとに新しいものを使うようにしています。一度使ったら処分し、次の方には新しいものを開封することで、その器材を介した交差感染のリスクを根本から減らすという考え方です。

  • グローブ(手袋)― 患者さんごとに新しいものに交換します。
  • 紙コップ・エプロン(胸当て)― 使い捨てのものを患者さんごとに用意します。
  • 注射針 ― 麻酔などに用いる針は使い捨てで、再使用はしません。
  • 一部の器具・器材 ― 使い捨てに適したものは、できる範囲でディスポーザブル製品を採用しています。

どこまでを使い捨てにするかは、器材の種類や治療内容によって異なります。使い捨てに向かない、くり返し使う精密な器具については、前述のとおり患者さんごとに洗浄・滅菌したうえで使用します。使い捨てと滅菌を組み合わせ、それぞれに適した方法で清潔を保つよう努めています。

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手指衛生と標準予防策(スタンダードプリコーション)

標準予防策(スタンダードプリコーション)とは、すべての患者さんの血液・唾液などには感染のもとになりうるものが含まれている可能性がある、という前提のもとで、誰に対しても同じように感染対策を行う考え方です。特定の患者さんだけを特別扱いするのではなく、すべての診療で同じ基準を保つことが、見落としを防ぎ、患者さんとスタッフの双方を守ることにつながります。

当院では、この標準予防策にもとづき、処置の前後の手指衛生(手洗い・手指消毒)を徹底し、診療の際にはグローブ・マスク・必要に応じて防護メガネやエプロンなどを用いています。これらの使い捨ての器材は患者さんごとに交換し、手をふれる部分の清潔を保つよう努めています。基本的なことの積み重ねですが、感染対策の土台になる大切な部分です。

診療台まわり・お水の管理

清潔を保つ対象は器具だけではありません。診療台(ユニット)や照明の取っ手、操作する部分など、診療中に手がふれる場所は、患者さんごとに消毒するよう努めています。次の患者さんが安心してお座りいただけるよう、見えるところ・ふれるところの清潔にも気を配っています。

また、治療で使うお水(うがいや、歯を削るときに出る水など)についても、ユニットの給水まわりの管理を行い、清潔な状態を保つよう努めています。器具・環境・お水を含めて、診療にかかわる衛生を一連のものとして管理することを心がけています。

お子さま・ご高齢の方も、安心して通える環境へ

免疫の働きが発達途中のお子さまや、体力や持病の面で配慮が必要なご高齢の方にとって、清潔な環境はとくに気になるところだと思います。当院では、年齢を問わずすべての患者さんに同じ基準で院内感染対策を行っています。小さなお子さまの定期検診から、ご家族みなさまの治療まで、安心して通っていただける環境づくりに努めています。

お子さまの歯科については小児歯科のページでも、当院の考え方をご紹介しています。衛生面でご心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。

なお、こうした院内感染対策は通常の診療の一部として行っているもので、滅菌や使い捨ての器材のために、別途の費用をいただくことはありません。治療にかかる費用については料金表をご覧ください。

志木 中村彩華 院長

担当医からの一言

中村 彩華院長

口の中に器具を入れる歯科だからこそ、衛生面が気になるお気持ちは当然だと思います。見えないところほど、ていねいに。当院では、器具ごとの滅菌や使い捨ての徹底など、ふだんの診療の一つひとつを大切に積み重ねています。ご不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくお尋ねください。安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

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よくあるご質問

Q. 器具は使い回しではないですか
A. お口にふれる器具を、使ったまま次の方に使い回すことはしていません。くり返し使う器具は、患者さんごとに洗浄・消毒・滅菌の手順を通してから使用します。グローブや紙コップ、注射針など使い捨てにできるものは、できる範囲で患者さんごとに新しいものを使うようにしています。
Q. 滅菌はどの程度行っていますか
A. お口にふれる器具は、高圧蒸気で滅菌したうえで個包装し、診療の直前に開封する運用を基本としています。滅菌の規格としては、中空の器具や包んだ器具にも対応するクラスB相当の高圧蒸気滅菌の考え方を重視し、器具の種類に応じて処理しています。
Q. 使い捨て(ディスポーザブル)はどこまでですか
A. グローブ・紙コップ・エプロン・注射針など、使い捨てに適したものは、できる範囲で患者さんごとに新しいものを使っています。使い捨てに向かない、くり返し使う精密な器具については、患者さんごとに洗浄・滅菌したうえで使用します。器材や治療内容に応じて、使い捨てと滅菌を組み合わせています。
Q. 滅菌室や処理の様子は見学できますか
A. 衛生面でご心配なことがあれば、ご来院時にお声がけください。器具の取り扱いや院内感染対策の考え方について、その場でご説明します。滅菌した器具は、診療の直前に患者さんの目の前で開封することを基本としていますので、封が閉じた状態をご確認いただけます。
Q. 感染が不安ですが、通っても大丈夫でしょうか
A. 当院では、すべての患者さんに同じ基準で標準予防策(スタンダードプリコーション)にもとづく感染対策を行い、器具の滅菌・使い捨ての徹底や、手をふれる部分の消毒に努めています。お子さまやご高齢の方にも同じ基準で対応しています。ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。
Q. 滅菌や使い捨てのために追加の費用はかかりますか
A. 院内感染対策は通常の診療の一部として行っているもので、滅菌や使い捨ての器材のために別途の費用をいただくことはありません。治療そのものにかかる費用については、料金表をご覧いただくか、診察時にご説明します。

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参考文献・出典

  1. 厚生労働省「歯科外来診療における院内感染対策に係る指針」(歯科診療所の院内感染対策に関する指針)
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット(歯科・口腔保健に関する解説)
  3. 一般社団法人 日本歯科医学会(歯科医療に関する学術団体)
  4. 一般社団法人 日本環境感染学会(医療関連感染の予防に関する学術団体)
  5. EN 13060(小型蒸気滅菌器に関するヨーロッパ規格。滅菌サイクルのクラス分類 N/S/B を定める)

公的機関の指針・学会情報および一般的に公開されている規格情報にもとづき記載しています。

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この記事の監修

志木 中村彩華 院長

中村 彩華院長

お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。

担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科

  • 広島大学歯学部 卒
  • インビザライン矯正認定医
  • 日本小児歯科学会 正会員
  • 日本口腔筋機能療法学会 正会員
  • 口育協会認定士
  • 日本睡眠歯科学会 正会員
  • 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長

公開日: 2026-06-10 / 最終更新日: 2026-06-21/ 監修: 中村 彩華(院長)

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