THE DENTAL OFFICE 志木駅前院

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歯がしみる方へ ― 知覚過敏? むし歯? 原因を切り分けて対処する

冷たいものや歯みがきで歯がしみる方へ。しみる原因(知覚過敏・むし歯・歯ぐきの下がり・歯の破折・ホワイトニング後の一過性)の切り分け、家庭でできる対処、歯科での対処、受診の目安をわかりやすく解説。志木駅南口 徒歩2分・土日も診療。気になる方はご予約のうえご相談ください。

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公開日: 2026-06-10 / 更新日: 2026-06-20 / 監修: 中村 彩華(院長)

志木 知覚過敏 冷たい水がしみるイメージ

「冷たい飲み物やアイスを口にした瞬間、奥歯にキーンとしみる」「歯みがきのとき、ブラシが当たるとピリッとしみて、つい力をゆるめてしまう」「もしかして、むし歯が進んでいるのでは……」——そんな小さな“しみる”が気になって、このページにたどり着かれた方が多いのではないでしょうか。毎日のことだけに不安になりますし、かといって「これくらいで歯医者に行っていいのかな」と迷ってしまうお気持ちも、よく分かります。じつは、歯がしみる原因は一つではありません。知覚過敏のこともあれば、むし歯のことも、歯ぐきの下がりや歯の小さなヒビが関わっていることもあります。原因が違えば、対処もまったく変わります。このページでは、しみる原因の切り分け方と、ご家庭でできること、歯科での対処、そして「早めに受診したほうがよいサイン」を、わかりやすく整理してご説明します。

要点

お急ぎの方へ、先に結論からお伝えします。

  • 歯がしみる原因は、知覚過敏・むし歯・歯ぐきの下がりによる歯の根の露出・歯の破折(ヒビ)・ホワイトニング後の一過性のしみなど複数あり、原因によって対処がまったく違います。
  • 冷たいものや歯ブラシで“一瞬しみてすぐおさまる”なら知覚過敏のことが多く、知覚過敏用の歯みがき剤ややさしいブラッシングで和らぐことがあります。
  • “ズキズキ続く・噛むと痛い・甘いものでしみる”場合はむし歯の治療が必要なむし歯の可能性があり、放置せず早めの受診をおすすめします。
  • 歯ぐきが下がってしみる場合は歯周病の治療、ホワイトニングでしみる場合はホワイトニングの濃度・進め方の調整というように、入り口が分かれます。
  • 知覚過敏の処置・むし歯の治療は、いずれも保険診療です(自己負担は内容により変わります)。自己判断は難しいため、続く・強くなる場合はご予約のうえ一度ご相談ください。

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まず大切なのは「原因の切り分け」 ― 当院の考え方

歯がしみるという症状は、いわば“からだのサイン”です。同じ「しみる」でも、その奥にある原因は人それぞれで、知覚過敏のように経過を見てよいものから、むし歯のように早めの対応が望ましいものまで幅があります。だからこそ、最初に「何が原因でしみているのか」を切り分けることが、いちばん大切だと当院では考えています。原因を確かめないまま市販品だけで対処を続けると、本当はむし歯だった場合に発見が遅れてしまうことがあるためです。

当院では、しみる症状で来られた方に、まず「いつ・どんなときに・どのくらいの時間しみるか」をていねいに伺います。たとえば“冷たいものに一瞬だけ反応する”のか、“何もしなくてもズキズキする”のか、“噛んだ瞬間に痛む”のかで、疑わしい原因が変わってくるからです。そのうえで、お口の中の状態を見て、必要に応じてレントゲンなどで確認し、原因に応じた対処をご提案しています。見た目や感覚だけで決めつけず、原因を一つずつ確かめていく——この切り分けを大事にしています。

しみる原因と対処の早わかり表

歯がしみる主な原因と、対処の入り口(あくまで一般的な整理です。自己判断は難しいため、続く場合は受診で確認をおすすめします)
主な原因しみ方・特徴の目安対処の入り口
知覚過敏(象牙質の露出)冷たいもの・歯ブラシで一瞬しみて、すぐおさまることが多い知覚過敏用の歯みがき剤・やさしいブラッシング・歯科でのコーティング等
むし歯甘いものでしみる・ズキズキ続く・噛むと痛むことがあるむし歯の治療で原因の歯に対応する(早めの受診を)
歯ぐきの下がり(歯の根の露出)歯と歯ぐきの境目・根もとがしみる。年齢や歯周病が関わることがある歯周病の治療・予防・クリーニングで歯ぐきの状態を整える
歯の破折(ヒビ・割れ)特定の歯で噛んだときにしみる・痛む。違和感が続くことがある歯科で破折の有無を確認し、状態に応じて処置する
ホワイトニング後の一過性のしみ施術中・施術後に一時的にしみる。多くは時間とともに落ち着くホワイトニングの濃度・進め方を調整する

このように、しみる原因によって入り口はさまざまです。当院では、まずお口全体をチェックして原因を見極め、知覚過敏であればセルフケアと歯科での対処を、むし歯や破折が疑われればその治療を、歯ぐきの下がりが背景にあれば歯周病・予防の観点を、というように優先順位をつけてご提案します。原因を飛ばして対処だけを続けることは、おすすめしていません。

知覚過敏はなぜ起こる? ― 象牙質の露出と象牙細管

しみる原因の代表が「知覚過敏(象牙質知覚過敏症)」です。歯の表面は、ふだんエナメル質という硬い層に守られています。その内側には象牙質があり、さらに中心には神経(歯髄)が通っています。何らかの理由でエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がって歯の根が露出したりすると、内側の象牙質がむき出しの状態になります。これが知覚過敏の入り口です。

象牙質には、「象牙細管」と呼ばれる無数の細い管が、表面から内側の神経に向かって通っています。象牙質が露出すると、この象牙細管を通じて、冷たさ・歯ブラシの刺激・甘いものなどの刺激が神経に伝わりやすくなり、「キーン」「ピリッ」としたしみる感覚として感じられます。知覚過敏でしみるのは“一瞬で、刺激がなくなるとおさまる”ことが多いのが特徴ですが、これはあくまで目安で、むし歯など他の原因と区別がつきにくいこともあります。

  • 強すぎるブラッシング: 力を入れすぎたり硬い歯ブラシで磨きすぎると、エナメル質や歯ぐきがすり減り、象牙質が露出する一因になることがあります。
  • 歯ぎしり・食いしばり: 強い力が歯にかかり続けると、歯の表面や根もとに負担がかかり、しみやすくなることがあります。
  • 歯ぐきの下がり: 加齢や歯周病などで歯ぐきが下がると、エナメル質に覆われていない歯の根が露出し、しみることがあります。
  • 酸の影響: 酸の強い飲食物のとり方によっては、エナメル質が溶けやすくなり、象牙質が露出する背景になることがあります。

(原因の記述は一般的に知られている内容です。状態には個人差があり、断定はできません。実際にどの要因が関わっているかは、診察で確認します。)

ご家庭でできるセルフケア(知覚過敏の場合)

  • 知覚過敏用の歯みがき剤を使う: しみを和らげる成分が配合された歯みがき剤を、一定期間続けて使うことで和らぐことがあります(効果には個人差があります)。
  • やさしいブラッシングに切り替える: やわらかめの歯ブラシで、力を入れすぎず、歯と歯ぐきの境目をていねいに磨きます。ゴシゴシ磨きは逆効果になることがあります。
  • 酸の強い飲食物のとり方に気をつける: 酸性の飲食物を口にしたあと、すぐに強く磨くのは避け、時間をおくなどの工夫をします。
  • 歯ぎしり・食いしばりに心当たりがあれば相談する: 自覚がある場合は受診時にお伝えください。状態に応じて、就寝中に使うナイトガード(マウスピース)などをご提案することがあります。

当院では、しみる症状で来られた方に、まず正しいブラッシングの仕方を一緒に確認することが多いです。知覚過敏は、毎日の磨き方や生活習慣が関わっていることが少なくないため、道具だけに頼るのではなく、セルフケアそのものを見直すことが和らぎへの近道になることがあるからです。なお、これらのセルフケアで和らがない場合や、むし歯が疑われる場合は、自己判断を続けず受診して原因を確認しましょう。

歯科での対処 ― コーティング・詰め物・かみ合わせ

セルフケアで和らがない知覚過敏や、原因がはっきりしている場合には、歯科でできる対処があります。当院では、お口の状態に合わせて次のような方法を検討し、診察のうえでご提案しています。いずれも知覚過敏の処置は保険診療です(自己負担は内容により変わります)。

  • しみ止めのコーティング(薬剤の塗布): 露出した象牙質の表面に薬剤を塗り、象牙細管をふさいで刺激が伝わりにくくする方法です。状態により、複数回に分けて行うことがあります。
  • 詰め物による対応: 歯がすり減って象牙質が露出している部分などを、歯科用の材料で覆って保護することがあります。
  • かみ合わせ・歯ぎしりへの対応: 強い力が一因と考えられる場合は、かみ合わせを確認し、必要に応じてナイトガード(マウスピース)などで歯にかかる負担を和らげる方法を検討します。
  • 原因疾患への治療: 歯ぐきの下がりに歯周病が関わっていれば歯周病の治療を、むし歯が見つかればむし歯の治療を、それぞれ優先して行います。

どの方法が適しているかは、しみる原因や歯の状態によって異なります。当院では、まず原因を確かめたうえで、なるべく歯を大きく削らずに済む対処から検討し、段階的に進めるようにしています。気になる点は、処置の前にご説明します。

「むし歯のしみる」は早めの受診を

知覚過敏と見分けがつきにくいのが、むし歯によるしみるです。むし歯が進むと、冷たいもの・甘いもの・噛んだときにしみたり痛んだりすることがあります。知覚過敏は“一瞬でおさまる”ことが多いのに対し、むし歯では“ズキズキ続く”“何もしなくても痛む”“同じ歯がいつもしみる”といった出方をすることがあります。ただし、これはあくまで目安で、ご自身で正確に見分けるのは難しいのが実際のところです。

むし歯は、早い段階で見つかれば対応がシンプルで済むことが多く、放置するほど治療が大がかりになりやすい傾向があります。次のようなサインがある場合は、知覚過敏と決めつけず、早めの受診をおすすめします。むし歯の治療は保険診療です(自己負担は内容により変わります)。

  • しみる症状が続く、だんだん強くなってきた
  • 噛んだときに痛む、ズキズキする、何もしなくても痛む
  • 特定の歯がいつもしみる・痛む
  • 甘いものでしみる、温かいものでもしみるようになった
志木 中村彩華 院長

担当医からの一言

中村 彩華院長

「歯がしみると、『むし歯かも』と不安になりますよね。そのお気持ち、よく分かります。でも、しみる原因は知覚過敏のこともあれば、むし歯のこともあり、対処はそれぞれ違います。だからこそ、まずは原因を一緒に確かめることが大切です。我慢して悪化させてしまう前に、どうぞ気軽にご相談ください。」

ホワイトニング後にしみる場合

  • ホワイトニングの施術中・施術後に、一時的にしみることがあります。多くは時間とともに落ち着くとされています。
  • しみやすい方は、薬剤の濃度や進め方を調整できます。むし歯や知覚過敏がある場合は、先にその対応を行うことがあります。くわしくはホワイトニング、白さが気になる方は歯を白くしたい方へもあわせてご覧ください。

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費用について(保険診療・税込)

  • 知覚過敏の検査・処置(しみ止めの薬剤塗布など)は、保険診療です。自己負担は内容によって変わります。
  • むし歯の検査・治療も、内容により保険が適用されます(自己負担は内容により変わります)。
  • 原因への治療を優先し、必要に応じて段階的に進めます。費用の目安は、診察のうえでご説明します。くわしくは料金表をご覧ください。

治療例について

お口の状態や原因は一人ひとり異なります。当院の治療例の一覧もあわせてご覧いただき、ご自身に近いケースについては、診察の際に具体的にご説明します。

よくあるご質問

Q. 歯がしみるのは知覚過敏ですか、むし歯ですか
A. 一瞬でおさまるしみ方は知覚過敏のことが多く、ズキズキ続く・噛むと痛む・甘いものでしみる場合はむし歯の治療が必要なむし歯の可能性があります。ただし自己判断は難しいため、続く場合は受診で原因を確認することをおすすめします。
Q. 知覚過敏は自分で治せますか
A. 知覚過敏用の歯みがき剤や、やわらかめの歯ブラシでのやさしいブラッシングで和らぐことがあります(効果には個人差があります)。改善しない・むし歯が疑われる場合は、受診して原因を確認してください。
Q. しみる治療は保険でできますか
A. 知覚過敏の処置・むし歯の治療は、いずれも保険診療です(自己負担は内容によって変わります)。費用の目安は診察のうえでご説明します。→ 料金表
Q. 歯ぐきが下がってしみるのですが
A. 歯ぐきが下がって歯の根が露出すると、しみることがあります。歯周病の治療が関係することもあるため、受診で原因を確認することをおすすめします。
Q. 歯ぎしり・食いしばりが関係することはありますか
A. 強い力が歯にかかり続けると、歯の表面や根もとに負担がかかり、しみやすくなることがあります。自覚がある場合は受診時にお伝えください。状態に応じてナイトガード(マウスピース)などをご提案することがあります。
Q. ホワイトニングでしみますか
A. 施術中・施術後に一時的にしみることがあります。しみやすい場合は濃度や進め方を調整します。むし歯・知覚過敏があるときは先に対応することがあります。→ ホワイトニング

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参考文献・出典

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯」(う蝕の原因・進行に関する解説)
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(口腔の健康とセルフケアに関する解説)
  3. 公益社団法人 日本歯科保存学会(歯の保存治療に関する学術団体)
  4. West NX, Lussi A, Seong J, Hellwig E. Dentin hypersensitivity: pain mechanisms and aetiology of exposed cervical dentin. Clin Oral Investig. 2013; 17 Suppl 1: S9-19.

公的統計・学会ガイドライン・査読論文に基づき記載しています。

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この記事の監修

志木 中村彩華 院長

中村 彩華院長

お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。

担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科

  • 広島大学歯学部 卒
  • インビザライン矯正認定医
  • 日本小児歯科学会 正会員
  • 日本口腔筋機能療法学会 正会員
  • 口育協会認定士
  • 日本睡眠歯科学会 正会員
  • 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長

公開日: 2026-06-10 / 最終更新日: 2026-06-20/ 監修: 中村 彩華(院長)

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