根管治療は、むし歯などが歯の神経まで進んだとき、歯の根の中を清掃・消毒して、歯を残すための治療です。根の中は細く複雑なため、複数回の通院が必要になることがあります。このページでは、治療の流れと回数の考え方、保険と自費(マイクロスコープ使用)の違いをご説明します。
概要
根管治療は、歯の根の中の神経・感染した組織を取り除き、清掃・消毒して薬剤を詰め、土台と被せ物で歯を補う治療です。
- 何回かかる?
- 根の状態により異なります。1回〜数回の通院が目安です。
- 痛い治療?
- 麻酔を使って行います。治療中・治療後に痛みが出ることもあり、状態によります。
- 保険と自費の違いは?
- 自費はマイクロスコープ・ラバーダムなどを用い、必要に応じて3DCTで確認しながら、より精密に行います。
主な内容
- 根管治療は、歯の根の中を清掃・消毒して、歯を残すための治療です。
- 根の中は細く複雑なため、1回〜数回の通院が目安です(根の状態・感染の程度により異なります)。
- 治療後は、土台(コア)を作り、被せ物で歯を補います。
- 自費の根管治療では、マイクロスコープ・ラバーダム・Ni-Tiファイルを用い、必要に応じて3DCTで確認しながら、より精密に行います。
- 歯を残せるかは状態によります。難しい場合は抜歯やその後の補綴をご提案することがあります。
基本情報
| 目的 | 歯の根の中を清掃・消毒し、歯を残す |
|---|---|
| 通院回数 | 1回〜数回(根の状態・感染の程度による) |
| 麻酔 | 使用して行う |
| 治療後 | 土台+被せ物で補う |
| 自費の特徴 | マイクロスコープ・ラバーダム使用、必要に応じて3DCT(1回60〜90分) |
| 自費費用(税込) | 前歯55,000円/小臼歯77,000円/大臼歯110,000円/再根管132,000円 |
治療の流れ
- 1
検査・診断
レントゲン(自費では必要に応じて3DCTも)で根の形・感染の広がりを確認します。
- 2
麻酔・むし歯や感染組織の除去
麻酔をして、感染した部分を取り除きます。
- 3
根の中の清掃・消毒(根管形成・洗浄)
細く複雑な根の中を、専用の器具(Ni-Tiファイルなど)で清掃・消毒します。複数回に分けて行うことがあります。
- 4
薬剤の充填(根管充填)
根の中をきれいにしたら、すき間ができないよう薬剤を詰めます。
- 5
土台(コア)の作製
被せ物を支える土台(ファイバーポストコアなど)を作ります。
- 6
保険と自費の違い
- 保険の根管治療: 保険適用で費用を抑えられます(自己負担は内容により変動)。
- 自費の根管治療: マイクロスコープ(拡大視野)・ラバーダム(防湿)・Ni-Tiファイルを用い、必要に応じて3DCTで確認しながら、より精密に行います。1回60〜90分でじっくり処置します。
- 自費費用(税込): 初回 前歯55,000円/小臼歯77,000円/大臼歯110,000円、再根管治療132,000円。これらの機器・処置は料金に含まれます。
- どちらが適するかは、根の状態・これまでの治療歴によります。
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通院回数・期間に影響する要素
- 根の数・形: 奥歯は根が多く複雑なため、回数が増えることがあります。
- 感染の程度: 感染が強い場合、清掃・消毒に回数がかかることがあります。
- 再治療(再根管): 過去に治療した歯の再治療は、より複雑になることがあります。
※具体的な回数・期間は、状態により異なります。診察でご説明します。
歯を残せない場合
- 根の状態によっては、根管治療で歯を残すのが難しいことがあります。その場合は、抜歯と、その後の補綴(インプラント・ブリッジ・入れ歯)をご提案することがあります。
- 「抜歯」と言われて迷う場合は、セカンドオピニオンも承ります。
よくあるご質問
- Q. 根管治療は何回くらいかかりますか
- A. 根の状態により異なりますが、1回〜数回の通院が目安です。奥歯や感染が強い場合、再治療の場合は回数が増えることがあります。
- Q. 根管治療は痛いですか
- A. 麻酔を使って行います。治療中・治療後に痛みが出ることもあり、程度には個人差があります。
- Q. 保険と自費はどちらがいいですか
- A. 自費はマイクロスコープ・ラバーダムを用い、必要に応じて3DCTで確認しながら、より精密に行います。どちらが適するかは、根の状態や治療歴によります。
- Q. なぜ何回も通うのですか
- A. 根の中は細く複雑で、清掃・消毒をていねいに行う必要があるためです。すき間なく薬剤を詰めることが、歯を長く残すことにつながります。
- Q. 治療後はどうなりますか
- A. 土台を作り、被せ物で歯を補います。被せ物は保険・自費(セラミック)が選べます。
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この記事の監修

中村 彩華院長
お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。
担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科
- 広島大学歯学部 卒
- インビザライン矯正認定医
- 日本小児歯科学会 正会員
- 日本口腔筋機能療法学会 正会員
- 口育協会認定士
- 日本睡眠歯科学会 正会員
- 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長
公開日: 2026-06-10/ 監修: 中村 彩華(院長)
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参考文献
- アメリカ歯内療法学会(AAE)『根管治療(根管治療のガイド)』日本語版
- 日本歯内療法学会『ニュースレターvol.12 11月8日はいい歯の日、歯の神経の治療意向調査』(2023)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット『むし歯の治療の流れ』(2020)
- Gillen BM, et al.『Impact of the quality of coronal restoration versus the quality of root canal fillings on success of root canal treatment: a systematic review and meta-analysis』J Endod(2011)
- AAE・AAOMR『Use of Cone Beam Computed Tomography in Endodontics: 2015/2016 Update』(2016)
確認日: 2026-10-10
