子どもの叢生(そうせい/歯の重なり・ガタガタ)
叢生は、歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なったりねじれて生えている状態です。「乱ぐい歯」「八重歯」と呼ばれるものも、叢生に含まれます。日本小児歯科学会は、3歳児健診における判定基準として、叢生を「隣接する歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なり合っているもの」と定めています。子どもの不正咬合の中でも頻度が高く、子ども・思春期を対象とした系統的レビューでは、叢生の有病率は平均33.8%(およそ0.8〜93.4%の幅)と報告されています。多くのお子さまにみられる、身近な歯並びの状態といえます。
監修: 中村 彩華(院長) / 公開日: 2026-06-14
叢生について
叢生とはどのような状態か
叢生は、歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なったりねじれて生えている状態です。「乱ぐい歯」「八重歯」と呼ばれるものも、叢生に含まれます。日本小児歯科学会は、3歳児健診における判定基準として、叢生を「隣接する歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なり合っているもの」と定めています。子どもの不正咬合の中でも頻度が高く、子ども・思春期を対象とした系統的レビューでは、叢生の有病率は平均33.8%(およそ0.8〜93.4%の幅)と報告されています。多くのお子さまにみられる、身近な歯並びの状態といえます。
なぜ叢生が起こるのか
叢生の主な背景には、「歯の大きさ」と「あごの大きさ」のバランスがあります。歯が並ぶスペース(あご)に対して歯が大きい場合、歯が並びきれずに重なってしまいます。あごの大きさや歯の大きさには生まれつきの要素もありますが、あごの成長は後天的な要因にも影響されます。口呼吸や、舌の位置が低い状態(低位舌)、指しゃぶり、飲み込み方の癖などが続くと、あごが本来の方向に育ちにくく、スペース不足につながることがあります。つまり叢生は、単に「歯の生え方」の問題ではなく、お口の使い方や成長の結果として現れることが少なくありません。
放置した場合に考えられること
叢生があると、歯が重なった部分に歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じやすくなります。その結果、むし歯や歯ぐきの炎症のリスクが高まることがあります。また、見た目を気にして、お子さま自身が口元に自信を持ちにくくなることもあります。
下顎前歯部の叢生は、早めの介入が効果的です
叢生の中でも、特に下の前歯(下顎前歯部)の叢生は、比較的早い段階で介入することで効果が出やすいと当院は考えています。あごの成長が活発な時期には、その成長を治療に活かすことができるため、骨格が完成してからよりも、少ない負担で歯が並ぶスペースを確保しやすくなります。逆に、適切な時期を逃して放置すると、後から整えるのに時間や負担がかかることがあります。
なお、混合歯列(乳歯と永久歯が混在する時期)から永久歯列への移行を扱った系統的レビューでは、ごく軽度の下顎前歯の叢生は成長に伴って自然に改善することがある(最大4.62mm)とも報告されています。ただし、どの程度なら経過をみてよく、どの段階で介入すべきかの判断は、お子さま一人ひとりの歯とあごの成長を診たうえでしか行えません。「まだ様子を見ていて大丈夫」と思っているうちに適切な時期を逃さないためにも、早めに一度ご相談いただくことをおすすめします。
当院の考え方
当院では、叢生を「歯の重なり」だけで捉えるのではなく、その背景にあるあごの成長やお口の機能(呼吸・舌・飲み込み)まで含めて確認します。特に下顎前歯部の叢生では、あごの成長を利用できる早い段階での介入を重視し、歯並びの土台となるお口の使い方から整えていきます。お子さまにとって最も負担が少なく効果的なタイミングを見極めて、治療をご提案します。
※治療の必要性・経過には個人差があります。
- 装置装着中に違和感を感じることがあります
- 決められた装着時間を守れない場合、十分な効果が得られないことがあります
- 正しく装着し、トレーニングと組み合わせることで後戻りを起こしにくい矯正方法ですが、成長に伴う習癖の出現等で後戻りを起こすこともあります
- 装置には様々な種類がありますので、自己判断での使用はお控えください
※効果には個人差があります
- 日本小児歯科学会「3歳児歯科健康診断における不正咬合の判定基準」(2015年)
- Prevalence of Orthodontic Malocclusions in Healthy Children and Adolescents: A Systematic Review. (2022)
- Spontaneous changes in mandibular incisor crowding from mixed to permanent dentition: a systematic review. (PubMed 37150772)
※ 参考文献は一般的な医学的知見の説明として掲載しており、当院の治療効果を保証するものではありません。
叢生の症例(経過記録)
※掲載は患者さま(保護者)の同意を得た症例です。効果には個人差があります。
叢生・過蓋咬合11歳治療内容:マイオブレース(BWS+T1L)期間:約4か月費用:初期費用 517,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生12歳治療内容:マイオブレース(BWS+T1L)期間:約6か月費用:初期費用 517,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生10歳治療内容:マイオブレース(K1B、K1L)期間:約1年半費用:初期費用 385,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生13歳治療内容:マイオブレース(T4KB、T1L、BWS)期間:約1年費用:初期費用 550,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生8歳治療内容:マイオブレース(K1、K1B)期間:約8か月費用:初期費用 385,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生7歳治療内容:マイオブレース(K1)期間:約9か月費用:初期費用 385,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生9歳治療内容:マイオブレース(K1,K1L)期間:約1年費用:初期費用 385,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。
叢生7歳治療内容:マイオブレース(K1B)期間:約1年費用:初期費用 385,000円(税込)/別途 調整料 月5,500円(税込)。治療当時の費用です。主なリスク:装置による違和感、装着状況や成長に伴う治療期間・経過の変動、後戻りなどが生じることがあります。※治療途中の経過記録です。最終的な状態を示すものではありません。叢生についてよくあるご質問
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無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明
