THE DENTAL OFFICE 志木駅前院

平日 夜20時まで土日も診療志木駅南口 徒歩2分

3〜5歳の歯並びと、受け口・指しゃぶり・お口ぽかん。この時期に歯科で見ること、できること

3〜5歳の受け口・指しゃぶり・お口ぽかん・すきっ歯に気づいた保護者の方へ。様子を見てよいもの、早めに診てもらいたいもの、保険の口腔機能管理と幼児用マイオブレースの選び方を、志木駅前院の方針に沿って説明します。

無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明

よくあるご質問へお悩みから探す料金表を見る

公開日: 2026-10-10 / 監修: 中村 彩華(院長)

志木 小児矯正について子どもと家族に説明する相談イメージ

3〜5歳ごろになると、前歯が反対に噛んでいる、指しゃぶりがなかなか終わらない、いつも口が開いている、といったことに気づく保護者の方がいます。様子を見てよいのか、歯科で何かしたほうがよいのか。この年齢で歯科が確認すること、できること、まだ待ったほうがよいことを順に説明します。

3〜5歳で気づいたときの基本的な考え方

この年齢では、すぐに装置を使うよりも、経過を見ながらご家庭で指しゃぶりやお口ぽかんに関わっていくことが基本になります。

  • 3歳ごろの乳歯のすき間は、多くの場合心配いりません。永久歯が生えるための余地で、生え替わりとともに閉じていきます。
  • 受け口は生え替わりの時期に自然に治ることもあるため、経過を見て4〜5歳以降に検査します。噛むとあごが横へずれる場合は、早めに診てもらってください。
  • 指しゃぶりは3歳ごろまでは特にやめさせる必要はありません。4〜5歳でも続く場合は、叱らずに関わる方法を一緒に考えます。
  • お口ぽかんで鼻の病気が疑われるときは、医科での確認が先です。口腔機能発達不全症と診断された場合は、保険診療で唇や舌の練習を行います。
  • 幼児用マイオブレース(自由診療)は、条件がそろう場合に限って検討します。5歳未満は装置を続ける協力が難しいことが多く、多くの場合は6〜7歳で改めて評価します。

歯並びの相談は、早いお子さまでは3歳ごろからできます。ただ、相談することと装置を使い始めることは別です。年齢ごとの相談の目安は小児矯正は何歳から相談する?で、当院の小児矯正の方法全体は志木の小児矯正で説明しています。

3〜5歳で気づきやすいサインと、その意味

3歳ごろには乳歯が生えそろいます。日本歯科医学会の資料でも、歯並びや噛み合わせの評価は、乳歯がそろった3歳以降に行うとされています。この時期によく相談されるサインごとに、何を意味するかを分けて見ていきます。

乳歯のすき間(すきっ歯)

日本小児歯科学会は、3歳ごろの乳歯のすき間を「発育空隙」と呼び、生え替わりとともに閉じていくと説明しています。乳歯より大きい永久歯が並ぶための余地なので、すき間があること自体は多くの場合心配いりません。

受け口(前歯が反対に噛んでいる)

下の前歯が上の前歯より前に出ている受け口は、生え替わりの時期に自然に治ることもあります。一方で、遺伝的な要因があると治りにくいとされています。日本小児歯科学会は、4〜5歳ごろから精密な検査や治療ができるようになると説明しています。

噛むとあごが横へずれる

奥歯の噛み合わせが片側だけ反対になり、噛むとあごが横へずれる状態(片側の交叉咬合)は、あごの発達に偏りが出ることがあります。日本小児歯科学会も早めの受診を勧めています。

指しゃぶり

小児科と小児歯科の合同委員会の見解では、指しゃぶりは3歳ごろまでは特に禁止する必要はないとされています。幼児期の後半は、友だちと遊ぶ中で自然に減っていくことが多く、歯科では4〜5歳以降に指導を考える意見が多いとされています。

お口ぽかん・口呼吸

いつも口が開いている背景には、唇を閉じる力や舌の位置だけでなく、鼻づまりなど鼻の病気が隠れていることがあります。日本歯科医学会の資料では、口呼吸が多い場合は鼻の病気を疑って小児科や耳鼻咽喉科へ紹介し、医科の病気があればその治療を先に行う順序が示されています。ご家庭で見ておきたい点と、歯科と医科のどちらへ相談するかの目安は子どものお口ぽかん・口呼吸にまとめています。

この時期に歯科でできることと、その限界

3〜5歳で選ぶことになるのは、主に「経過観察とご家庭での関わり」「保険の口腔機能管理」「幼児用マイオブレース」の3つです。当院では、経過観察とご家庭での関わりを基本にしています。

保険の口腔機能管理(唇・舌の練習)

食べる、話す、呼吸するといったお口の機能の発達に遅れがあり、口腔機能発達不全症と診断された場合は、保険診療で口腔機能の管理を受けられます。18歳未満が対象で、評価にもとづいて管理計画を立て、月1回管理を行います。管理の中では、唇を閉じる練習や舌の力を高める練習を行います。こうした口まわりの筋肉の練習は口腔筋機能療法(MFT)と呼ばれ、指しゃぶりや舌の癖、口呼吸などで生じた筋肉のバランスを整えることを目的にしています。評価の項目や保険での流れは子どもの呼吸・舌・飲み込みなどお口の機能で説明しています。

幼児用マイオブレース(自由診療)

マイオブレースは取り外し式の装置で、唇や舌の練習と組み合わせて使います。製造元の説明書では、乳歯の時期向けの装置(J1)は3歳ごろから使え、日中1〜2時間と就寝中に、歯科医師の管理のもとで使うとされています。毎日の装着と練習が前提になるため、製造元も5歳未満では十分な協力を得るのが現実的でない場合があるとしています。

保険の口腔機能管理と、自由診療の幼児用マイオブレースは、同じ期間に並行して行いません。どちらか一方を選びます。マイオブレースを選んだ場合の唇や舌の練習は、自由診療の中で行います。

練習や装置だけでは決まらないこと

唇や舌の練習を矯正と組み合わせた効果は、研究による根拠が限られています。子どもの受け口の治療は、直後に改善しても長い目で見た効果ははっきりしておらず(Cochrane、2024年)、この年齢の受け口は経過を見る期間が長くなります。

ご相談・カウンセリングは無料/LINEでもお口の写真を送って無料で相談できます

無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明

当院での進め方

初回の相談では、お口の写真と診察で状態を確認し、必要なときにパノラマレントゲンを撮ります。そのうえで、気づいたサインごとに次のように進めます。年齢や数値で一律に決める基準は設けず、お子さまの状態とご家庭の状況を合わせて判断します。

3〜5歳で気づいたサインごとの当院の進め方
気づいたこと基本の進め方状態によって加えること
受け口生え替わりで自然に治ることもあるため経過を見て、4〜5歳以降に検査します。骨格の要素が強い場合や、ご家族に受け口の方がいる場合は、矯正の担当医も評価に加わります。必要に応じて専門機関へ紹介します。
4〜5歳でも続く指しゃぶり叱らずに、声かけや代わりの行動で関わり、口まわりの練習を組み合わせます。やめさせるための装置は使いません。就学前まで頻繁に続く場合は、小児科と連携します。
お口ぽかん・口呼吸鼻の病気が疑われる場合は、医科での確認を先にお勧めします。口腔機能発達不全症と診断された場合は、保険の口腔機能管理(唇・舌の練習)を行います。口呼吸や舌の癖など機能面の原因がはっきりしていて、お子さま本人が装置を嫌がらず、ご家庭で毎日の装着と練習を続けられる場合に限り、幼児用マイオブレースを検討します。

小児科と小児歯科の合同委員会の見解では、生活リズムを整える、外遊びを増やす、スキンシップをとるといった関わりが挙げられています。

3〜5歳のお子さまの症例は、当院にはまだありません。小児矯正の症例一覧は7〜13歳のお子さまの治療例で、年齢も歯の生え替わりの段階も異なるため、年長のお子さまの参考としてご覧ください。小児矯正、お口の機能、小児歯科は、日本小児歯科学会 正会員・日本口腔筋機能療法学会 正会員の中村彩華院長が担当します。

費用・期間・リスクと、相談のしかた

初回相談・カウンセリングは無料です。保険の口腔機能管理は保険診療のため窓口負担がありますが、受ける内容や医療費の助成によって金額が変わります。

幼児用マイオブレースは公的医療保険の適用外の自由診療です。3〜5歳で使う場合も、費用は小児矯正(マイオブレース)と同じで、初期費用385,000円、診察料 月5,500円です(税込)。精密検査が必要な場合の費用も相談時にお伝えします。当院の小児矯正の料金表と、診察料や交換費用などの考え方は小児矯正の費用・診察料・追加料金で確認できます。

相談の際は、受け口や口の開き方に気づいた時期、指しゃぶりをする時間帯、寝ているときの様子など、ご家庭で見ていることをお聞かせください。

治療内容・費用・期間・リスクについて

治療内容
幼児用マイオブレース(乳歯の時期に使う取り外し式の装置)と、唇・舌の練習を組み合わせる自由診療です。口呼吸や舌の癖など機能面の原因がはっきりしていて、お子さま本人が装置を嫌がらず、ご家庭で毎日の装着と練習を続けられる場合に限って検討します。保険の口腔機能管理とは同じ期間に並行せず、どちらかを選びます。
費用(税込)
初回相談・カウンセリングは無料です。3〜5歳で幼児用マイオブレースを使う場合の費用は、小児矯正(マイオブレース)と同じで、初期費用385,000円、診察料 月5,500円です(税込)。公的医療保険の適用外の自由診療です。精密検査の費用も相談時にご説明します。
治療期間・回数の目安
3〜5歳で装置を使う期間は一律には決めていません。5歳未満のお子さまは装置を続ける協力が難しいことが多く、多くの場合は6〜7歳で改めて評価し、その後の進め方を決めます。通院の間隔は相談時にご説明します。
主なリスク・副作用
装置使用中に違和感・一時的な歯の動揺・口元の疲れを感じることがあります。お子さまが装置を嫌がる、毎日の装着や練習を続けられない場合は、十分な効果が得られません。効果には個人差があり、練習や装置だけで歯並びが整うとは限りません。受け口は、早い時期に改善しても成長とともに戻ることがあります。6〜7歳での再評価の結果、別の装置や矯正治療が必要になることがあります。

よくあるご質問

Q. 上の子が受け口です。下の子も早めに診てもらったほうがよいですか?
A. ご家族に受け口の方がいる場合、生え替わりで自然に治りにくいことがあると日本小児歯科学会も説明しています。当院では、ご家族に受け口の方がいることを伺ったうえで、矯正の担当医も評価に加わります。検査は4〜5歳以降に行い、必要な場合は専門機関へ紹介します。
Q. お口ぽかんは、大きくなれば自然に治りますか?
A. 自然に治るとは限りません。全国の小児歯科66施設で3〜12歳の3,399人を調べた研究では、お口ぽかんは30.7%にみられ、年齢が上がるほど多くなっていました。保護者の回答をもとにした調査なので、原因や治療が必要かどうかまでは分かりませんが、気になる場合は一度診てもらうと、鼻の病気の確認が先か、口の機能の練習が必要かを分けられます。
Q. 鼻づまりがよくあります。歯科と耳鼻咽喉科のどちらへ先に行けばよいですか?
A. 鼻づまりなど鼻の症状がはっきりしている場合は、耳鼻咽喉科や小児科での確認を先にお勧めします。歯科で口呼吸が多いことが分かった場合も、鼻の病気が疑われれば医科へ紹介し、医科の治療を先に行うのが日本歯科医学会の示す順序です。
Q. 指しゃぶりをやめさせる装置は使わないのですか?
A. 当院では使いません。叱らずに、声かけや代わりの行動で関わり、口まわりの練習を組み合わせます。なお、研究のまとめ(Cochrane、2015年)では、口の中に入れる装置やほめるなどの方法は、何もしない場合より指しゃぶりの中止につながりましたが、根拠の確実性は低いとされています。これらの方法の効果を否定するものではなく、当院の方針として装置は使っていません。
Q. 保険の口腔機能管理では、窓口でいくらかかりますか?
A. 保険診療のため窓口負担があり、金額は管理の内容によって変わります。お子さまは、お住まいの自治体のこども医療費助成が使える場合があります。管理は月1回です。具体的な金額は受付でお尋ねください。

装置を使う小児矯正の方法や料金、年長のお子さまの治療例も含めた全体は、志木の小児矯正でご覧いただけます。

参考文献・出典

  1. 日本歯科医学会「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」(2024年)(2026年10月10日確認)。歯並び・噛み合わせを3歳以降に評価すること、口呼吸が多い場合に医科へ紹介し医科の治療を先に行う順序、唇を閉じる練習・舌の力を高める練習の出典です。
  2. 厚生労働省 保険局医療課「令和8年度診療報酬改定の概要【歯科】」(2026年)(2026年10月10日確認)。口腔機能発達不全症の18歳未満の患者に、管理計画にもとづいて月1回管理を行う保険診療の出典です。
  3. 小児科と小児歯科の保健検討委員会「指しゃぶりについての考え方」(2006年)(2026年10月10日確認)。3歳ごろまでは禁止の必要がないこと、幼児期後半の自然な減少、4〜5歳以降の指導、生活リズム・外遊び・スキンシップの出典です。
  4. 公益社団法人 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱(3歳ごろから就学前まで)」(公開年記載なし)(2026年10月10日確認)。乳歯のすき間(発育空隙)、受け口の検査時期と遺伝的要因、片側の交叉咬合で早めの受診を勧めることの出典です。
  5. Nogami Y ほか. Environmental Health and Preventive Medicine(2021年)(2026年10月10日確認)。日本の3〜12歳3,399人を対象にした口唇閉鎖不全の横断研究です。
  6. Cochrane システマティックレビュー CD003451(Owens D ほか、2024年改訂)(2026年10月10日確認)。子どもの受け口への矯正治療の短期・長期の効果の出典です。
  7. Cochrane システマティックレビュー CD008694(2015年)(2026年10月10日確認)。指しゃぶりをやめるための装置や心理的な方法の根拠の出典です。
  8. Myofunctional Research Co.マイオブレース J1 製品ページ(英語、公開年記載なし)と同梱説明書(英語、v1.2.0)(2026年10月10日確認)。乳歯の時期の使用、装着時間、歯科医師の管理下での使用、5歳未満の協力についての製造元の説明です。
  9. 日本口腔筋機能療法学会 MFTの説明ページ(公開年記載なし)(2026年10月10日確認)。口腔筋機能療法(MFT)の定義と目的の出典です。
  10. Homem MA ほか「Effectiveness of orofacial myofunctional therapy in orthodontic patients: a systematic review」Dental Press Journal of Orthodontics(2014年)(2026年10月10日確認)。あわせてKoletsi D ほか(Orthodontics & Craniofacial Research、2018年)のDental Elf要約を確認しました。口まわりの筋肉の練習を矯正と組み合わせた効果の根拠が限られることの出典です。

3〜5歳は経過観察とご家庭での関わりを基本とすること、受け口・指しゃぶり・お口ぽかんごとの進め方、指しゃぶりを叱らず装置を使わないこと、幼児用マイオブレースを検討する条件と6〜7歳での再評価、保険の口腔機能管理と自由診療のマイオブレースを並行しないことは、当院の診療方針です。料金は院の価格表(2026年2月〜)に準拠しています。

3〜5歳のお口と歯並びを考えるときの関連ページ

この記事の監修

志木 中村彩華 院長

中村 彩華院長

お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。

担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科

  • 広島大学歯学部 卒
  • インビザライン矯正認定医
  • 日本小児歯科学会 正会員
  • 日本口腔筋機能療法学会 正会員
  • 口育協会認定士
  • 日本睡眠歯科学会 正会員
  • 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長

公開日: 2026-10-10/ 監修: 中村 彩華(院長)

ご相談・カウンセリングは無料/LINEでもお口の写真を送って無料で相談できます

無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明

電話で空きを確認(30秒)LINEで質問する(24時間)WEB予約