「乳歯だから、まだ待ってよいのかな」。そう迷う保護者の方へお伝えしたいのは、相談する時期と装置を使い始める時期は別だということです。早いお子さまでは3歳ごろから相談でき、当院では前歯の生え替わりが始まる5〜9歳ごろのご相談が多くなります。
迷ったときは、治療開始ではなく相談から
歯並びが気になった時点で状態を確認し、今始めることと、成長を待つことを分けて考えます。相談した日に治療を決める必要はありません。
- 受け口、前歯が閉じない、噛むとあごが横へずれる状態は、3歳ごろでも確認できます。
- 前歯が生え替わる5〜9歳ごろは、永久歯の位置と並ぶ場所を調べやすい時期です。
- 9歳でも、年齢だけで相談が遅いとは判断できません。生え替わりや骨格の成熟度は一人ひとり異なります。
日本矯正歯科学会も、矯正治療の利点や注意点は受ける年齢・時期で異なるため、診察と説明を受けて治療するか判断するよう案内しています。当院の治療方法全体は志木の小児矯正でご覧いただけます。
3歳・生え替わり期・9歳以降で、見るところが変わります
同じ7歳でも、永久歯が何本生えているか、受け口や歯の重なりがあるか、鼻で呼吸できているかは異なります。年齢は予約を考える目安にはなりますが、治療開始を決める検査結果ではありません。
| 時期 | 気づきやすい変化 | 相談で決めること |
|---|---|---|
| 3〜5歳ごろ | 前歯の噛み合わせが逆、噛むとあごが横へずれる、前歯が閉じない、口が開いていることが多い | 今から働きかけたほうがよいか、生活上のくせを見ながら待てるかを分けます。診察に慣れることから始める場合もあります。詳しくは3〜5歳の歯並びで説明しています。 |
| 5〜9歳ごろ | 前歯が大きくて並ばない、歯が内側や外側から生える、上下の前歯が噛み合わない | 永久歯の位置と並ぶ場所、噛み合わせ、お口の機能を確認し、治療開始か経過観察かを決めます。詳しくは6〜9歳の歯並びで説明しています。 |
| 9〜12歳ごろ | 永久歯への生え替わりが進み、歯の重なりや出っ歯、左右差がはっきりしてくる | 生え替わりと骨格の成熟度を確認し、今できる1期治療、その後の矯正まで含めた選択肢を整理します。年齢だけで方法は決めません。詳しくは10〜12歳からの子どもの矯正で説明しています。 |
迷う場合は、歯並びの写真だけで開始を決めず、噛んだときの上下関係と、生え替わりの状態を診てもらうことが大切です。乳歯と永久歯が混じる時期は「混合歯列期」と呼ばれ、同じ年齢でも生え替わりや骨格の成熟の進み方には大きな差があります。
ご相談・カウンセリングは無料/LINEでもお口の写真を送って無料で相談できます
無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明
3歳で相談しても、すぐ装置を使うとは限りません
3歳ごろは個人差があるものの乳歯がそろい、噛み合わせや唇の閉じ方が見えやすくなる時期です。反対に噛んでいる前歯、片側だけの噛み合わせ、前歯の隙間が閉じない状態があれば、治療の要否を確認できます。診察を嫌がるお子さまには、無理に装置を使わず、口の中を見せる練習から始めることもあります。
いつも口が開いている、舌が前へ出る、食べるときに口元へ力が入るなど、歯の位置だけでは説明できない様子も伺います。子どものお口ぽかん・口呼吸では、歯科で確認することと、必要に応じて医科へ相談する症状を分けています。
5〜9歳は、前歯の生え替わりを見ながら判断します
当院では、5〜9歳ごろに初めて相談されるご家庭が多くあります。前歯が生え替わったとき、「永久歯が大きくて並ばない」「斜めに生えてきた」「下の歯が前へ出ている」と気づきやすいからです。ここで大切なのは、見えている前歯だけを並べるのではなく、その後に生える歯の位置と上下の噛み合わせまで確認することです。
診察では、歯の生え替わり、歯が並ぶ場所、噛み合わせ、唇を自然に閉じられるか、舌の位置や飲み込み方を確認します。必要な場合は、レントゲンでまだ見えていない永久歯の位置を確認し、口腔内スキャンで現在の歯列と噛み合わせを記録します。検査の内容は矯正相談から治療開始までの流れで確認できます。
歯並びと呼吸、舌、飲み込みを一緒に見る理由は、子どものお口の機能で詳しく説明しています。すべてのお子さまに同じ検査やトレーニングを行うわけではなく、困っていることに合わせて確認します。
9歳で始めるお子さまもいます。年齢だけでは判断できません
9歳ごろに初めて相談し、治療を始めるお子さまもいます。永久歯が増え、歯の重なりや噛み合わせのずれがはっきりしてから、ご家族が初めて気づくことがあるためです。生え替わりと骨格の成熟度には個人差があり、9歳という年齢だけで相談が遅いとは判断できません。詳しくは10〜12歳からの子どもの矯正で選べる方法で説明しています。
選択肢を持つために必要なのは、年齢表を見てご家庭だけで決めることではありません。小児矯正を担当する歯科医師が、歯の生え方、噛み合わせ、あごの成長を確認し、今始める方法と待ってから始める方法を比べて説明することが大切です。
年齢ごとの治療例は小児矯正の症例一覧で確認できます。写真が似ていても、永久歯の位置や骨格、装置を続けられる時間によって治療内容は変わるため、症例だけでご自身のお子さまの方法を決めることはできません。
相談の前に、ご家庭で見ておきたいこと
- 前歯は上下どちらが前に出ているか。噛むとあごが左右へずれないか。
- 永久歯が生えた場所と、隣の歯が並ぶ余地があるか。
- 遊んでいるときや寝ているときに、口が開いていないか。いびきや息苦しさがないか。
- 飲み込むときに舌が前へ出ないか。唇やあごに強く力を入れていないか。
- 学校歯科健診で、歯列・咬合について指摘を受けていないか。
すべてを判断してから受診する必要はありません。学校歯科健診の用紙や、いつから気になったかが分かる写真があれば相談の助けになります。初回相談では、今から治療したほうがよい状態か、経過を見られる状態か、医科を含む別の診療科にも相談したほうがよいかを分けて説明します。
費用は、装置料だけでなく管理料や交換費用を含めて比べる必要があります。小児矯正の費用・管理料・追加料金に、当院の料金と総額の考え方をまとめています。担当する中村彩華院長の経歴と診療体制もご確認いただけます。
治療内容・費用・期間・リスクについて
- 治療内容
- 取り外し式装置と口腔筋機能トレーニングを組み合わせる小児矯正です。診断により補助装置を併用します。相談のみ、または経過観察となる場合もあります。
- 費用(税込)
- 初回相談無料。基本例は総額517,000円(初期費用385,000円+診察料5,500円×24回)です。交換用装置は1個38,500円、補助装置は165,000円、補助装置の調整料は1回5,500円で、必要な場合に加算されます。通院回数や使用する装置により総額は変わります(すべて税込・保険適用外の自由診療)。
- 治療期間・回数の目安
- 治療期間の目安は約2年、定期チェックは月1回程度です。開始年齢、歯の生え替わり、装着状況により変わります。
- 主なリスク・副作用
- 装着時の違和感や一時的な話しにくさが生じることがあります。装着時間やトレーニングが不足すると、予定した変化が得られない場合があります。効果と期間には個人差があり、後戻りや、永久歯列期に別の矯正治療が必要になることがあります。すべてのお子さまが1期治療だけで完了するわけではありません。
よくあるご質問
- Q. 健診で指摘がなくても相談できますか?
- A. できます。健診は限られた時間で行うため、前歯の生え方や、家庭で気づいた口呼吸、噛み方などを詳しく相談したい場合は歯科で確認できます。
- Q. 写真を送れば、治療を始める時期が分かりますか?
- A. 写真で相談の入口をつくることはできますが、開始時期の判断には噛み合わせや生え替わりの診察が必要です。オンライン相談後に来院検査をご案内する場合があります。
- Q. 9歳からでは遅いですか?
- A. 一概には言えません。生え替わりと骨格の成熟度には大きな個人差があるため、診察を受けて今選べる方法を確認することが大切です。9歳ごろに始めるお子さまもいます。
- Q. 3歳で歯科を嫌がっても相談できますか?
- A. できます。無理に装置を使うのではなく、診療室に慣れることや、保護者から普段の様子を伺うことから始める場合があります。
- Q. 受け口は何歳で相談したらよいですか?
- A. 前歯が反対に噛んでいることに気づいた時点でご相談ください。すぐ治療するか経過を見るかは、噛み合わせのずれ方、歯の生え替わり、骨格を診て判断します。
- Q. 相談したら、その日に契約する必要がありますか?
- A. ありません。診察結果、治療方法、期間、費用、家庭で続けることを聞いたうえで、ご家族で検討できます。経過観察をご提案することもあります。
ご相談・カウンセリングは無料/LINEでもお口の写真を送って無料で相談できます
無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明

担当医からの一言
中村 彩華院長
診察では、前歯を噛み合わせてもらい、あごが横へずれないか、唇を楽に閉じられるか、永久歯がどこまで生えているかを順に見ます。そのうえで、今からできることと、次の生え替わりまで待てることをお話しします。
参考文献・出典
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」(2020年公開・2024年6月更新、2026年9月12日確認)。年齢や時期によって治療の利点と注意点が異なり、診察後に判断するという説明の出典です。
- 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会「最初に矯正歯科に相談するのは、何歳くらいがよいのですか?」(2011年9月13日公開、2026年9月12日確認)。開始年齢を一律に決められないという説明の出典です。
- 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会「治療のすすめ方」(公開年記載なし、2026年9月12日確認)。早めの相談と早すぎる装置介入を分けて考える説明の出典です。
3歳からの相談、5〜9歳ごろの相談傾向、9歳ごろに相談・治療を始める場合があることは、当院の診療方針と臨床経験にもとづく説明です。個々の開始時期と治療方法は、生え替わりや骨格の成熟度を診察したうえで判断します。
小児矯正を考えるときの関連ページ
この記事の監修

中村 彩華院長
お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。
担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科
- 広島大学歯学部 卒
- インビザライン矯正認定医
- 日本小児歯科学会 正会員
- 日本口腔筋機能療法学会 正会員
- 口育協会認定士
- 日本睡眠歯科学会 正会員
- 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長
公開日: 2026-09-12/ 監修: 中村 彩華(院長)
ご相談・カウンセリングは無料/LINEでもお口の写真を送って無料で相談できます
無理におすすめしません / 相談だけでも歓迎 / 費用は事前にご説明

