「歯並びを整えたい。でも、目立つ装置は避けたいし、自分にどちらが向いているのか分からない」——矯正を考えはじめた多くの方が、最初にぶつかるのがこの迷いです。インターネットで調べるほど情報が増え、かえって決められなくなってしまう、という声もよく伺います。このページでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを、見た目・対応できる歯並び・費用・通院の仕方という生活に直結する4つの軸でフラットに整理し、「結局どちらを選べばいいか」の考え方までご案内します。
要点
迷ったときの結論は、シンプルです。
- 「目立たないこと・取り外せること」を最優先するなら、まずマウスピース矯正が候補になります。
- 抜歯を伴う・歯を大きく動かすなど難しい歯並びなら、ワイヤー矯正のほうが確実に進めやすいことがあります。
- 費用は「どちらが安い」と一概に言えません。範囲と難易度で決まります(マウスピース矯正の費用・ワイヤー矯正の費用)。
- 迷う場合は、両方の認定医が在籍する強みを生かし、診断のうえでフラットにご提案します。どちらに決める前でも、相談は無料です。
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そもそも何が違うのか ― 2つの矯正の基本
マウスピース矯正は、透明で取り外せるマウスピース(アライナー)を一定期間ごとに交換しながら、少しずつ歯を動かしていく方法です。装置が目立ちにくく、食事や歯みがきのときは外せるのが大きな特徴です。一方のワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さな装置を付け、ワイヤーの力で歯を動かします。固定式のため自分では外せませんが、力のかけ方を細かく調整でき、幅広い歯並びに対応しやすいのが強みです。
当院では、どちらが「優れている/劣っている」という説明はしていません。両者は得意な領域が異なる別々の道具であり、あなたの歯並びの状態とご希望に対して、どちらがより適しているかという観点で選んでいきます。初診では口腔内スキャナで歯型を取り、歯がどう動くかをシミュレーションで一緒に見ていただいたうえで、方法を選んでいただいています。
ひと目でわかる比較表
| 比較軸 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
|---|---|---|
| 見た目 | 透明で目立ちにくい | 装置が見える(白い装置を選べる場合あり) |
| 取り外し | 自分で取り外せる | 固定式(自分では外せない) |
| 対応できる歯並び | 適応に範囲がある | 幅広い(難症例・抜歯症例にも対応しやすい) |
| 自己管理 | 装着時間の自己管理が必要(1日20〜22時間の装着が推奨されています(製造元の案内)) | 装着は付けたまま・調整は来院時 |
| 食事・歯みがき | 外して普段どおり | 装置の周りの清掃に注意 |
| 通院 | 定期チェック | 通院ごとに調整 |
| 費用の目安(税込) | フル990,000円(抜歯症例1,210,000円) | 全顎880,000円〜1,210,000円・部分330,000円〜550,000円 |
| 担当 | 院長(インビザライン認定医) | 由井先生(日本矯正歯科学会認定医) |
※どちらが優れているということではなく、適応とご希望で選びます。数値・適応は診断によって変わります。
費用で比べる(料金マスター準拠・税込)
「結局いくらかかるのか」は最も気になるところだと思います。当院の料金は次のとおりで、表示はすべて税込です。
- マウスピース矯正: 枚数無制限のパッケージ制。フル990,000円、抜歯を伴う症例は1,210,000円が目安です。くわしくはマウスピース矯正の費用をご覧ください。
- ワイヤー矯正: 範囲別の料金で、上下全顎880,000円〜1,210,000円、部分矯正330,000円〜550,000円。これに加えて通院ごとに調整料6,600円がかかります。くわしくはワイヤー矯正の費用をご覧ください。
- 部分的に整えるだけならワイヤー矯正で費用を抑えられる場合があり、全顎をしっかり動かす場合は両者が近い水準になることもあります。範囲・難易度で変わるため、診断時に書面でお見積りします。
- いずれもデンタルローン(分割)に対応しています。噛み合わせの機能改善を目的とする場合などは医療費控除の対象となることがあります(見た目のみを目的とする場合は対象外のことがあります)。
院長の経験では、費用の総額そのものよりも「追加費用が後から発生しないか」を心配される方が多い印象です。当院のマウスピース矯正は枚数無制限のパッケージのため、計画どおり進む限り枚数追加での追加費用は発生しません。気になる点は、契約前にすべて確認していただけます。
「結局どっちが向いている?」タイプ別の考え方
マウスピース矯正が向きやすい方
- 矯正していることを、できるだけ周囲に知られたくない
- 金属の装置に抵抗がある
- 装着時間を自分で管理できる(1日20〜22時間の装着が推奨されています(製造元の案内))
- 比較的軽度〜中等度の歯並びを整えたい
ワイヤー矯正が向きやすい方
- 抜歯を伴うなど、歯を大きく・確実に動かす必要がある
- 難しい歯並び・噛み合わせを本格的に治したい
- 装着時間の自己管理に不安があり、固定式で確実に進めたい
実際には、どちらでも対応できる歯並びも少なくありません。当院では「マウスピースで始めて、必要に応じて部分的にワイヤーを併用する」といった組み合わせもご提案できます。装着時間を守れるかどうかはマウスピース矯正の仕上がりを大きく左右するため、生活リズムまで含めてお話を伺ったうえで判断しています。迷う場合は、両方の認定医がいる強みを生かして適した方をご提案します。→ 矯正担当医の紹介

担当医からの一言
中村 彩華院長
「目立たずに整えたい」「でも自分に合うのか不安」——どちらのお気持ちも、よく分かります。当院は2種類の矯正それぞれに認定医がいるので、はじめにどちらかへ誘導することはありません。あなたの歯並びと暮らしに本当に合う方法を、一緒に選びましょう。まずは気軽にご相談ください。
当院の体制 ― だれが担当するか
矯正は、装置の種類よりも「誰が診断し、計画を立てるか」で結果が変わる治療です。当院ではマウスピース矯正を院長 中村(インビザライン矯正認定医)が、ワイヤー矯正を由井先生(日本矯正歯科学会認定医)が担当します。両方の選択肢を院内で比較・提案できるため、「マウスピースしか扱っていないからマウスピースを勧める」といった偏りが起きにくい体制です。実際の症例や治療例は矯正治療の症例一覧で順次ご紹介しています。
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期間・通院の違い
- マウスピース矯正: 自分でマウスピースを交換しながら進め、3か月に1回を目安に定期チェックを行います。装着時間を守れるかどうかが治療期間に影響します。
- ワイヤー矯正: 通院ごとにワイヤーを調整します。治療期間は歯並びの状態によって異なります。
- いずれも、治療後は歯が元に戻ろうとする「後戻り」を防ぐための保定(リテーナー)の期間が必要です。期間の目安は診断時にご説明します(個人差があります)。
よくあるご質問
- Q. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがいいですか
- A. 見た目を重視するならマウスピース、幅広い症例にしっかり対応したいならワイヤーが向きます。どちらでも対応できる症例も多く、診断のうえご提案します。迷う段階でのご相談も無料です。
- Q. どちらが安いですか
- A. 範囲・難易度により異なります。部分的ならワイヤーが抑えられる場合があり、全顎では近い水準になることもあります。診断時に書面でお見積りします。
- Q. マウスピースで難しい歯並びも治せますか
- A. 適応には範囲があります。抜歯を伴う症例や大きく動かす症例では、ワイヤー矯正のほうが対応しやすいことがあります。診断でご説明します。
- Q. 途中でワイヤーからマウスピースに変えられますか
- A. 症例により、組み合わせや変更を検討できることがあります。当院は両方を扱うため、こうした切り替えの相談もしやすい体制です。
- Q. 目立たない矯正でも、後戻りはしますか
- A. 装置の種類に関わらず、矯正後は後戻りが起こり得ます。どちらの方法でも、治療後は保定(リテーナー)で歯並びを安定させる期間が必要です。
- Q. 担当の先生は違いますか
- A. マウスピース矯正は院長(インビザライン矯正認定医)、ワイヤー矯正は由井先生(日本矯正歯科学会認定医)が担当します。→ 矯正担当医の紹介
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参考文献・出典
- 日本矯正歯科学会「一般の皆さまへ(矯正歯科治療について)」(公益社団法人日本矯正歯科学会 公式サイト)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(咀嚼・口腔機能と全身の健康に関する解説)
- Ke Y, Zhu Y, Zhu M. A comparison of treatment effectiveness between clear aligner and fixed appliance therapies. BMC Oral Health. 2019; 19(1): 24.
- Littlewood SJ, et al. Retention procedures for stabilising tooth position after treatment with orthodontic braces. Cochrane Database Syst Rev. 2016; 2016(1): CD002283.
- Align Technology「Cases for Invisalign Aligners」(英語・2024年、2026年10月9日確認)。1日20〜22時間の装着推奨の出典です。
公的統計・学会ガイドライン・査読論文に基づき記載しています。
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この記事の監修

中村 彩華院長
お口から、お子さま・ご家族の健やかな成長を支えます。
担当分野: 小児矯正・マウスピース矯正・口腔機能・小児歯科
- 広島大学歯学部 卒
- インビザライン矯正認定医
- 日本小児歯科学会 正会員
- 日本口腔筋機能療法学会 正会員
- 口育協会認定士
- 日本睡眠歯科学会 正会員
- 一般社団法人 Smart Dental Vision 理事長
公開日: 2026-06-10 / 最終更新日: 2026-06-20/ 監修: 中村 彩華(院長)
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未承認医療機器について(インビザライン(マウスピース型矯正装置))
- 未承認医療機器であること
- インビザラインは、医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない医療機器(完成物薬機法対象外の矯正装置)です。歯科医師の責任のもと使用しています。
- 入手経路
- 米国アライン・テクノロジー社のグループ会社である、アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社から入手しています。装置は患者さんごとに海外で製作されます。
- 国内の承認医療機器の有無
- 国内には、薬機法の承認を受けた他社のマウスピース型矯正装置があります。
- 諸外国における安全性等の情報
- 米国では、食品医薬品局(FDA)から医療機器としての認可(510(k))を受けており、世界の多くの国で使われています。歯の移動に伴う痛み・違和感、装置が合わないなどのリスクがあり、詳しくは各治療ページの「リスク・注意点」でご説明しています。
- 医薬品副作用被害救済制度
- 薬機法上の承認を受けていない医療機器のため、万一重篤な健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。
